総合商社、そのビジネス領域はあまりにも広く、全貌を表現することは簡単ではありません。そもそも商社とは、何を生業としている企業なのでしょうか。近年は資源ブームで各社業績を上げていますが、油田を開発することが商社の仕事かと言われれば違うし、発電所の運営がそうかと言われればそれも違います。もちろんコンビニを経営する会社でもありません。
モノやサービスがつくられてから、最終消費者の手にわたるまでの間には、原料供給から、企画、製造、物流、販売など様々な役割をもった企業が関わっています。総合商社は、この川上から川下までの商流(商売の流れ)を俯瞰し、全体最適を考えながら、自ら経営リスクをとってビジネスに参画していきます。単にモノやサービスを売るのではなく、あらゆる企業を巻き込みながら“商売の仕組み”を創造していくこと。そこに、総合商社の存在意義があります。
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総合商社はかつて、世界中に張り巡らされた情報ネットワーク、売り手と買い手の間に入って与信を担保する「商社金融」の機能を強みとして、“トレーディング”のビジネスを中心に発展してきました。しかし近年は、有望な企業に直接投資を行い、原材料から製造・流通、販売に至る商流を主体的につくり上げていく動きがあります。
伊藤忠も、川上から川下まで、様々な企業に積極的に投資を行い、資金調達や物流、商品開発、マーケティング、取引先の発掘や提携のアレンジ、経営層の派遣など、ありとあらゆる機能を提供してします。そうして投資先企業の競争力向上を強力にサポートするとともに、川下の情報を、川中・川上にフィードバックし商流全体の最適化を図り、価値を連鎖的に生み出す“バリューチェーン”を創造しているのです。








