ひとりの商人、無数の使命。商いの先に広がる豊かさを提供する。

社長メッセージ

CEOの岡藤です。

私は2010年の社長就任以降、現場主義や経費節減、無駄の排除といったことから始まり、経営方針として「か・け・ふ」(稼ぐ、削る、防ぐ)を宣言、また結果を出すことで社員を引っ張るため、「総合商社御三家」、「非資源分野No.1商社」、「商社二強時代の一角を担う」など、具体的な目標を掲げて社員の士気を高めてきました。

私の強い思いに全社員が十分に応えてくれた結果、2016年3月期決算には史上初めて連結純利益総合商社ナンバーワンを達成、2017年3月期決算においては史上最高益を更新、2018年度3月期も2年連続の更新が確実な状勢です。これで2010年度以降、史上最高益を更新するのは2012年、2014年、2017年、2018年3月期と4回目となります。
また、経営の通信簿と言われる株価も2010年度以降、下記の表にあるように主要商社の中で当社のみが毎年株価上昇を実現してきました。その結果、2010年度以降8年間で2.5倍となり同業他社を圧倒しています。

一方、利益競争だけではなく経営の質を上げ、社員が効率よく健康に働くことができ、仕事にやりがいを感じ、生活に充実感を覚え、かつ世の中から評価されるような会社を作りたいという強い思いも持ち続けています。
当社はこれまで、社員が目標に向かって、最高のパフォーマンスを発揮できるような社内の制度・環境を整備し、社員が頑張り、業績向上で応えてくれた時には、特別ボーナスを支給するなど、必ず報酬で報いることを約束し、実行してきました。また当社は、働き方改革にいち早く取り組み、「朝型勤務」や「脱スーツ・デー」など、先進的かつ他社に例を見ない、伊藤忠らしい取組みを推し進めてきました。

働き方改革の代表例である「朝型勤務」は、効率的な働き方を目指すだけでなく、社員に家族との時間や自分の時間を大切にしてもらいたいというのも目的です。例えば、小さなお子さんを抱えた社員には、保育園のお迎えから夕食の準備、寝かしつけまでのお子さんとの大切な時間を過ごしてもらいたい。あるいは語学研修などの自己研鑽に励んでもらったり、スポーツジムに通ってリフレッシュしてもらいたいと考えています。会社を離れた時間を有意義に過ごすことが、豊かな人間形成や仕事での更なる活躍につながると信じているからです。
一昨年には、健康力向上による人材力強化という観点から「伊藤忠健康憲章」を制定、昨年からは「がんとの両立支援」に関する諸施策をスタートさせました。これは、現在日本人の二人に一人ががんに罹患すると言われている中、しっかりとした予防を講じると共に、もしも社員ががんに罹患したとしても、最先端の治療が受けられる仕組み、また治療しながら働ける体制を整備したものです。

こういった取り組みは、商社業界のみならず、産業界をリードしているとして世の中からも評価され、厚生労働省の「働きやすい生産性の高い企業表彰」の奨励賞や同省委託事業である「がん対策推進企業アクション」がん対策推進企業表彰で厚生労働大臣賞を受賞、また東京都における「働き方改革ベストプラクティス企業」に選定された他、「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」優良賞など多数の賞を受賞しています。

当社が考える働き方改革の目指すところは、「働きやすい会社」ではなく「厳しくとも働きがいのある会社」です。2010年の社長就任以降、経営において生産性と効率性を徹底して追求した結果、社員数は主要財閥系商社の7割でありながら、業績は総合商社トップレベルの実績を残してきました。その結果、報酬面においては他業種に比べ高水準の商社業界の中でも特に高く、総合職では30歳で年収約1,400万円、課長になると2,100万円程度となっており、役員含めての当社報酬水準は、商社業界のみならず、日本企業トップレベルの水準となっています。厳しさが求められながらも、成果に対してはきっちりと報酬で報いています。それだけに社員一人ひとりの価値は大きく、私にとっては皆が家族のようなものです。人は自分の居場所をここだと思った時に、大きな力を発揮するものです。当社の社員には、自分たちの居場所は、伊藤忠の現在のその席であって、かけがえのない伊藤忠の家族であることを常に忘れないで欲しいと思っています。
そしてその家族である社員が、健康で、安心して仕事に集中し、やりがいを感じ、がむしゃらに戦い続けてくれること、かつ世の中から評価されるような会社、真に「日本一強くていい会社」を作りたいと思っています。

業界内で最少の社員数で、トップクラスの純利益を稼ぎ出す企業。少数精鋭であるがために、他社では考えられないような大きな仕事を若いうちから任される。そして結果に対しては必ず報酬で報われる制度――「日本一強くていい会社」を目指す当社には、責任ある仕事を通じて自分を磨きたいという意欲を持つ社員が成長できる環境が整っています。
自らの可能性を信じ、チャレンジし、そして成長し続けたいという思いの強い学生の皆さん。私と共に戦ってみようではありませんか。

代表取締役社長 岡藤正広

ひとりの商人、無数の使命