再生可能エネルギーが世界規模で普及する時代を切りひらく。

PROFILE

金属カンパニー
鉄鋼・非鉄・ソーラー部門
ソーラー・環境ビジネス室

渡邊圭

2011年度入社

ダイナミックな事業の根底に 個の力 が活きている。

小学生の頃から環境問題に関心があり、学生時代は再生可能エネルギー関連の研究に取り組みました。電気自動車で使った蓄電池を住宅や都市に設置して再利用し、太陽光発電と電力需要の変動を調整するといった研究を重ねるうちに、再生可能エネルギーに関わる仕事がしたいという思いが強まりました。就職先としてメーカーも検討しましたが、扱うものに限りがあることに物足りなさを感じ、商社を志望しました。その時代ごとに、最も良いものを普及させることができる点にやりがいを感じたからです。いくつかの商社を検討する中で伊藤忠に惹かれた理由は、ふたつあります。配属先決め採用で自分の興味のある分野を志望できたこと。そして、OB面談で会った先輩たちから"個の力"を感じたこと。ほかの会社では、複数名の先輩に会うと"会社のカラー"が先に立つケースが多かったのに対し、伊藤忠は個人が際立っている印象があり、「この会社なら自分らしさを大切にできるのではないか」と感じたのです。入社してからのギャップもなく、一人ひとりが自分の考えやスタンスを大切にしながらも周りをうまく巻き込んで影響力のあるプロジェクトを推進しているさまに刺激を得ています。

CAREER STEP

夢を語るだけでは、世界を変えることはできない。

2年目の後半から、ヨハネスブルグに駐在しました。期間は2年。国営電力公社の入札に基づき、約8万8千世帯の電力を供給するための太陽光発電所を設置・運営するプロジェクトで、資材のトレードを担当しました。着任した私の目に飛び込んできたのは、延々と広がる土壌。先が見えないほど広大なこの地にソーラーパネルが敷き詰められる光景を想像し、胸の高鳴りを覚えました。しかし、その気持ちを裏切るように、待っていたのは思うようにいかない現実でした。仕事も生活も、初めてのことだらけで苦戦を強いられたのです。難しかったのは、現地の取引先や地元スタッフとの関わり。プロジェクトには地元に雇用を創出するという目的も含まれていたため、避けては通れないハードルでした。打合せに遅れてきて「ノー・プロブレム」と言ってくる取引先、オランダ語の派生言語といわれるアフリカーンス語で話されてついていけなかった会議、当日締切の仕事が終わらなくても16時には無断で帰るスタッフと大喧嘩したことなど、スムーズに進まないことが多くありました。そうした中で得た気づきは、文化や商習慣の違いを乗り越えることの大切さ。理想を掲げるだけでは、再生可能エネルギーを普及させることはできない。求められているのは、自分の常識が通用しないフィールドで理想と現実のハブになり、人を巻き込み、まとめ、実行力を持って推進する力だと痛感しました。

一日の生活

第二の故郷に貢献したいという想い。

自分の至らなさを感じることが多かった南アフリカでしたが、だからこそ発電所が完成したときには感動しました。この国が抱えている深刻な電力不足を解決する一翼を担えたことに、大きな達成感を覚えたのです。いまでも鮮明に思い浮かぶのは、両親を招いて、一緒に飛行機から眺めた光景。ヨハネスブルグからケープタウンの間に、キラキラと、青く輝くソーラーパネル。感嘆する両親を見て、仕事を通して親孝行ができたという誇らしさを感じました。そして、胸に去来した新たな想い。再生可能エネルギーが爆発的に普及し、世界の主要エネルギー源となる時代を切り開きたいという目標に加え、第二の故郷と感じるこの国に貢献したいという思いも芽生えました。また、駐在中に西アフリカのガボンとコートジボワールの大臣と面談するという、官民が連携したビジネス創出の場に立ち会う機会をいただいたのですが、このとき印象的だったのが日本への大きな期待でした。アフリカには、自動車や家電など日本のブランドを愛し、その技術力を高く評価してくれる人が多いのですが、欧州や中国の企業とくらべ、まだまだ日本企業の本格展開が遅れている現状があります。これに対し、日本とアフリカの架け橋となるようなビジネスをいつか手掛けたいという気持ちが、新たな目標として胸に刻まれたのです。まだ明確なビジョンこそありませんが、目の前の仕事の延長線上にあると信じています。好奇心を持って仕事に臨みながら、能力を磨いていきたい。そう思うのです。

ある休日の過ごし方
(サッカー)
南アフリカに駐在中、日本人会でサッカーチームをつくりました。地元のスタッフと試合をすることも多く、文化や商習慣を超えて理解し合う一助となりました。スポーツって、素晴らしいですね。

ひとりの商人、無数の使命