苦難を危機と捉えるか、好機と捉えるか。

PROFILE

経理部
税務室

大山久美子

2005年度入社

現場を知らずに、経理の仕事は語れない。

大学時代は営業職を希望していたのですが、入社後に配属されたのは経理。最初は「デスクにかじりついて数字と向き合う仕事」というイメージしかありませんでしたし、思い描いた理想との違いに戸惑いを感じていました。その先入観が大きく覆ったのは、入社3年目のとき。先輩と一緒に中国の子会社に足を運び、実際の運営状況が帳簿通りかどうかを確認したのですが、その際に提案をした"在庫の見える化"が功を奏し事業会社の経営基盤を強化することができたんです。当初は「中国では物を捨てる文化がない」「毎日、材料が入ってくるのに上手く管理できるはずがない」と良い反応が得られなかったのですが、実際に現場を見ながら、辛抱強く管理の大切さを説明した結果、最終的には「大山の言っていることは正しい」「在庫の蓄積の問題だけでなく、仕入れコストも下がった。ありがとう」と感謝の言葉をいただくことができました。ただ帳簿の数字を眺めることだけが、経理の仕事ではない。ときにはデスクを飛び出し、現場を確かめ、経営陣にさえアドバイスしていく。この仕事の醍醐味を知ったとき、現在の道を進むことをとても前向きに捉えるようになりました。

CAREER STEP

伊藤忠のルールを変えた、一大プロジェクト。

2013 年の 7 月より、私は伊藤忠グループ全体を巻き込んだ「国際会計基準 (IFRS)」導入プロジェクトに参加しました。会計基準の変更は数十年に1度あるかないか。ルールが変われば従来は利益だったものが利益として計上できなくなるケースもありますし、伊藤忠グループ全体の今後を大きく左右することになります。当時は「担当分野に関して、日本で三本の指に入る専門家になれ」と鼓舞されていましたし、経理チーム全体にこれまでにはないような緊張感が漂っていました。私は各カンパニーや事業会社にも足を運び、運用に際しての懸念点をひとつずつ抽出。「課長や社長に何を質問されても即答できるようになる」というプライドをもって導入までの 1 年間を駆け抜けました。意思決定はもちろん経営トップの責務ですが、その判断の基準となるのは私たちが積み上げてきたデータであり、「どのようなインパクトがあるのか」「どう対処すべきか」といった経理チームの提案に他なりません。伊藤忠では「経理は、経営管理の略」と呼ばれることもあるのですが、その言葉の本当の重みを実感した、今でも思い出深いプロジェクトのひとつです。

一日の生活

壁を乗り越えながら、専門家として前進していきたい。

2014年からは、国際会計基準の更なる浸透を目指して、世界数百社におよぶグループ会社に対して様々な支援を実施してきました。年に数回、アメリカやシンガポール、香港に足を運んで集合研修を開催することもありましたし、希望に応えるかたちで個別に解決策を提案することもありました。経理という職種はゼロからビジネスを立ち上げることはないのですが、専門知識を武器に幅広い商品、サービスに携われる仕事。自分の力が世界中の経営を支えていることに誇りを感じていますし、なによりも各国の仲間たちと出会え、ともに伊藤忠の成長を目指して働けることが嬉しいです。以前、求められる仕事の厳しさに悩んでいた時、先輩から「どんな厳しい仕事も"知識を深めるチャンスだ"と思えば、違った景色が見えてくる」と励まされたことがあります。仕事自体は同じでも、単なる業務のひとつと考えるか、自分を成長させてくれる大きな好機と捉えるか、考え方次第でその後の成長は全く変わってきます。今後も壁を乗り越えるなかで自分の専門領域を広げていきたいですし、将来は経理だけでなく財務や事業管理などの知識も身につけ、経営陣に一目置かれるようなスペシャリストになっていきたい。苦難を危機と捉えるか、好機と捉えるか。より幅広い視点から仲間を支えられるよう、大きな挑戦をしながら専門家として前進していきたいと思っています。

同期会の写真。2005年入社にて、入社以来毎年2月5日に同期会を開催し、今年でついに11回目を迎える。過去には上海やニューヨークで同時開催したことも。それぞれの分野で活躍している同期の話を聞くと、刺激をもらえ、また頑張っている仲間がいることに心強さを感じる。

ひとりの商人、無数の使命